七五三は「お参り+宿泊」でゆったり楽しもう
七五三って、「ここまで大きくなったんだね」という節目の日だからこそ、できればバタバタではなく、余裕を持って楽しみたいですよね。とはいえ、当日は着物の支度や写真撮影、お参りの時間調整など、どうしてもスケジュールが詰まりがち。そこでおすすめなのが、七五三のお参りに宿泊をセットするスタイルです。日帰りだとその日のうちに帰宅してご飯やお風呂、片付けまでこなさなきゃいけませんが、一泊できれば「今日はとことんお祝いの日」と割り切ってしまえます。さらに、温泉やホテルステイを組み合わせれば、パパママにもごほうび時間が。3歳のお子さんにとっても、ただ疲れた一日で終わるのではなく、「楽しい旅行だった」という記憶として残りやすくなります。
お参りだけで帰るともったいない理由
七五三のお参りだけで一日を終わらせると、「あっという間に終わっちゃったね」という感想になりがちです。朝から着付けやヘアセットでバタつき、写真館や神社の予約時間に合わせて移動して…と、実は大人も子どもも結構ヘトヘト。家に帰って片付けや夕飯の支度が待っていると、ゆっくり感慨にひたる暇もありません。その点、お参り後にそのままホテルや旅館にチェックインできたら、夕方以降は完全に「自由時間」。その日の写真を見返しながら、家族で「このポーズかわいかったね」なんて話せるゆとりが生まれます。特別なケーキを用意して、パジャマ姿でプチパーティーにしても◎。せっかくの節目の日だからこそ、「ただこなす」のではなく「ゆっくり味わう」ための時間を、宿泊でつくってあげたいところです。
3歳の七五三なら無理のないスケジュールが鍵
3歳の七五三は、本人にとってはまだまだ“非日常のフルコース”。慣れない着物や草履、長時間の移動や撮影など、ちょっとしたことで機嫌が左右されます。ここで大事なのが、**「詰め込みすぎないスケジュール」**にすること。写真館・神社・食事会・宿泊をすべて一日に押し込むのではなく、例えば前日にスタジオ撮影を済ませて当日はお参りと宿泊だけにしたり、写真は宿泊先でゆっくりスナップ撮影を楽しむスタイルにするなど、余白を作るのがおすすめです。移動も、できれば1〜2回に収まるようにルートを組むと◎。チェックイン時間より少し早めに着いて、ロビーで一息ついてからお部屋に入れると、子どもの機嫌も立て直しやすくなります。スケジュールを決めるときは、「大人目線の段取り」ではなく、「3歳目線でしんどくないか?」を基準に考えてみてください。
3歳子連れの七五三旅行で押さえたいポイント
3歳連れの七五三旅行は、「大人がやりたいこと」と「子どもが心地よく過ごせること」のバランスがとても大事です。何となく「七五三だから良さそうな旅館を予約した」だけだと、実際に行ってみてから「段差が多くてヒヤヒヤ」「食事会場が落ち着かなくて親がクタクタ」なんてことも。そこで、客室のタイプ・お食事・お風呂・アクセスという4つの軸で宿をチェックしておくと、当日の安心感がぐっと違ってきます。ここでは、それぞれのポイントをママ目線で詳しく見ていきますね。
和室?ベッド?子どもが落ち着ける客室選び
3歳の子どもと一緒の宿泊で、まず気になるのが客室のタイプ。和室は布団を並べて川の字で眠れたり、床に座っておもちゃを広げやすかったりと、子連れにはかなり相性の良いスタイルです。ベッドからの転落の心配がないのも安心ポイント。一方で、ベッド派のパパママなら、ローベッドやハリウッドツインなど「くっつけて広く使えるタイプ」を選ぶのもアリです。予約時には、部屋の広さや段差の有無、畳スペースの有無などもチェックしておくと◎。「走り回ってもOK」ではありませんが、少しくらい動き回っても危なくないレイアウトを選んであげると、子どもも大人も気持ちに余裕を持って過ごせます。
食事スタイルと子どもメニューのチェック
七五三のお祝い旅行では、どうしても大人は「せっかくだからおいしいものを」と思いがち。でも、3歳のお腹事情と集中力を考えると、食事スタイル選びはかなり重要なポイントです。ゆっくり会席を楽しみたいなら、お部屋食や個室食事処がある宿だと、途中で立ち歩いたりしても周囲に気を遣いにくくて安心。バイキングスタイルなら、子どもが「自分で選ぶ楽しさ」を味わえますし、少量ずつ色々試せるメリットもあります。事前に「お子さまメニューの有無」「アレルギー対応」「取り分けしやすそうな料理があるか」を公式サイトでチェックしておくと、当日のストレスがぐっと減りますよ。
温泉・お風呂は「貸切」や「家族風呂」も候補に
温泉や大浴場は、大人にとっては癒しの時間ですが、3歳にとってはちょっとドキドキの場所でもあります。そこで頼りになるのが、貸切風呂・家族風呂のある宿。時間制でお風呂をまるごと家族で使えるので、「騒いだらどうしよう」「湯船で遊び始めちゃったら…」といった心配がだいぶ軽くなります。大浴場に入る場合も、段差や洗い場の混み具合、脱衣所の広さなどをさっと見て、無理のない範囲で楽しめればOK。お風呂タイムがプレッシャーになってしまわないように、「入れそうなら大浴場、疲れていそうなら部屋風呂や貸切風呂だけ」など、柔軟に選べる宿を選んでおくと安心です。
移動時間とアクセスは「ドアtoドア」でイメージ
子連れ旅行の“見落としポイント”になりやすいのが、移動時間と乗り換えの多さです。大人だけなら「電車で2時間くらいなら近いよね」と感じる距離でも、3歳にとってはかなりの長旅。自宅の玄関から宿のロビーまで、荷物やベビーカーを持った状態でどれくらい時間がかかるのか、「ドアtoドア」のイメージで考えるのがおすすめです。乗り換えが多いルートなら、あえて時間はかかっても乗り換え少なめのルートを選ぶのもアリ。車移動の場合も、途中で休憩を挟めるサービスエリアや道の駅を事前にチェックしておくと、当日の「もう限界…!」を防げます。
七五三お参りに合わせて泊まりたいおすすめ宿4選
ここからは、七五三のお参りと組み合わせやすく、3歳連れでも安心して泊まりやすい宿を4軒ピックアップしてご紹介します。どの宿も、子ども歓迎の雰囲気や、お祝い向きの雰囲気、温泉や景色の良さなど、それぞれに「ここが推し!」というポイントがあります。住んでいるエリアや、お参りする神社との位置関係、移動手段なども合わせてイメージしながら、「わが家だったらどこが合いそうかな?」と考えてみてくださいね。気になった宿は、公式サイトや予約サイトで七五三シーズンのプランや空き状況もチェックしておきましょう。
【群馬・伊香保温泉】ホテル松本楼
ホテル松本楼は、「はじめての子連れ温泉旅行」でも選ばれやすい、安心感のあるお宿です。キッズスペースがあったり、子ども用のアメニティが用意されていたりと、“小さなお子さま大歓迎です”という姿勢がはっきりしているのが心強いところ。黄金の湯・白銀の湯の2種類の温泉を楽しめる大浴場のほか、家族で使える貸切風呂もあるので、七五三の着物で疲れた体をゆっくりほぐしてあげられます。伊香保の石段街にも出やすく、温泉街らしい風情のある写真も撮りやすいので、アルバム用の一枚を撮るのにもぴったりです。


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【埼玉・多摩湖】掬水亭
都心近郊で「七五三+小旅行」を楽しみたいファミリーには、掬水亭がとても使いやすい選択肢。西武園ゆうえんち駅から徒歩すぐ、多摩湖を見下ろす高台に建つロケーションで、**“近場なのにちゃんと非日常”**を味わえるのが魅力です。全室レイクビューのお部屋からは、湖と森の景色が広がり、天気がよければ富士山まで見えることも。狭山茶をイメージした大浴場でほっと一息ついたあとは、七五三のお祝いを兼ねた夕食でゆっくり乾杯。翌日はお子さんの様子を見ながら、西武園ゆうえんちで遊んだり、そのままゆっくりチェックアウトしたりと、無理のない過ごし方ができます。



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【兵庫・有馬温泉】有馬温泉 御幸荘 花結び
御幸荘 花結びは、「子連れでも有馬温泉でちゃんとした旅館ステイを楽しみたい」ご家庭にぴったりのお宿です。赤ちゃんお泊まりデビュー応援プランなど、乳幼児連れを意識したプランが充実しているので、3歳の七五三旅行にも安心して利用できます。お部屋食でいただく会席料理は、大人にとっても大きな楽しみのひとつ。子どもが途中で飽きてしまっても、周りの目を気にせずに過ごせます。有馬ならではの金泉・銀泉を楽しめる大浴場や貸切露天風呂も魅力で、「七五三のお参りを頑張った自分たちへのご褒美」にもなる温泉時間が待っています。


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【島根・出雲】お宿 月夜のうさぎ
「どうせなら、縁結びで有名な出雲大社で七五三のお参りをしたい」という方におすすめなのが、お宿 月夜のうさぎ。出雲大社から徒歩圏内にあり、全館畳敷きで小さな子どもにも優しい造りが特徴です。自家源泉の温泉を楽しめる大浴場に加え、趣の異なる貸切風呂が複数あり、無料で何度でも利用できるのも子連れにはうれしいポイント。日本海の幸を中心としたバイキング料理は、「今日はいっぱい食べるぞ!」というパパママにも、「好きなものだけちょっと食べたい」3歳さんにも◎。七五三と一緒に、家族の“縁”を改めて感じる旅になるはずです。



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七五三当日のおすすめスケジュール例
七五三旅行を成功させるには、行き当たりばったりよりもざっくりしたモデルプランを持っておくのがおすすめです。「この時間帯はお昼寝したくなるかも」「ここでおやつ休憩を入れよう」など、3歳のリズムをイメージしながら組み立ててみましょう。ここでは、関東発・関西発それぞれの1泊2日モデルプランと、余裕を持って楽しめる2泊3日パターンをご紹介します。あくまで一例なので、実際にはご家族の生活リズムや移動手段に合わせて、ゆるっとアレンジしてみてくださいね。
1泊2日・関東発モデルプラン
関東から伊香保温泉や多摩湖エリアに向かう場合のイメージです。朝は少し早めに起きて、子どもの機嫌がいいうちに着付けと簡単な写真撮影を済ませます。午前中のうちに神社でお参りを終えたら、ランチは無理をせず、子どもが食べ慣れているメニューのあるお店へ。その後、車や電車で宿へ移動し、チェックイン後はお部屋で一休み。夕方以降は、温泉に入ったり、早めの夕食を楽しんだりして、夜は早めに就寝。2日目は朝ごはんをしっかり食べてから、チェックアウトまでの時間で近場をお散歩したり、遊園地や温泉街を短時間楽しんだりするくらいが、3歳にはちょうど良いボリュームです。
1泊2日・関西発モデルプラン
関西から有馬温泉に向かう場合は、移動時間が比較的短いので、当日ゆとりを持たせやすいのがメリット。午前中に地元の氏神様や、思い入れのある神社で七五三のお参りをし、お昼ごはんを軽めに済ませたら、午後の早い時間帯に有馬温泉へ向かうイメージです。14〜15時頃に旅館へ到着できると、チェックイン後に少しお昼寝タイムを取ることもできます。その後、貸切風呂でゆっくり温泉に入り、お部屋食でゆったり会席料理を。2日目は、子どもの様子を見ながら有馬の街を少し散策したり、お土産を買ったりして、早めの帰宅でも十分「行ってよかったね」と言える充実度になります。
2泊3日でゆったり楽しむ場合のイメージ
仕事のお休みが取りやすかったり、遠方から出雲などに向かう場合は、2泊3日で無理のないスケジュールを組むのもおすすめです。1日目は移動+宿でのんびり過ごすだけにして、夜は早めに就寝。2日目を「七五三メインの日」にして、朝食後にゆっくり支度を整え、写真撮影とお参り、ちょっとした観光を楽しみます。3日目は、帰るだけの日として、午前中に軽くお散歩をしてからチェックアウトし、早めに帰路へ。2泊あると、お昼寝や機嫌の波をうまく受け止めながら動けるので、ママパパの気持ちの余裕が全然違います。「子どもが楽しめる時間」と「大人がのんびりできる時間」を両方確保できるのが、2泊3日プランの魅力です。
七五三旅行をもっと楽にする準備&持ち物リスト
七五三旅行は、普通の旅行に加えて「衣装や小物」「記念撮影用のグッズ」など、荷物が増えがちです。当日になってから「アレ忘れた!」と焦らないように、事前に簡単なチェックリストを作っておくと安心。ここでは、3歳キッズのための必需品、衣装まわりの準備、そしてぐずり対策グッズについてまとめました。全部を完璧にそろえなくても大丈夫ですが、「これだけは外せない」というものをイメージしておくだけでも、当日のバタバタ感がだいぶ軽くなりますよ。
3歳キッズのための必需品リスト
まずは、普段のお出かけ+少し長めの外泊をイメージして持ち物をピックアップしましょう。着替えは、1日あたり1セット+予備1セットが目安。特に下着や靴下、肌着は多めにあると安心です。お気に入りのパジャマやタオルケット、ぬいぐるみなど「これがあれば落ち着く」アイテムも忘れずに。飲み慣れたおやつやジュース、ストローマグ、紙パック飲料用のホルダーなどもあると便利です。また、子ども用の歯ブラシや歯みがき粉、保湿剤、常備薬(解熱剤・塗り薬・胃腸薬など)は、いつものポーチごと持っていきましょう。オムツが外れていない場合は、日数分+予備、使い慣れたおしりふきも必須です。
和装・洋装どうする?着付け&写真の段取り
七五三といえば、やっぱり悩むのが**「当日どこで着物を着るか」問題**。写真館でレンタル&着付けをするのか、自宅近くの美容院を利用するのか、はたまた宿泊先の近くで手配するのかで、準備が変わってきます。どのパターンにしても、「移動時間」と「着ている時間の長さ」を意識するのがポイント。3歳さんの場合、長時間の和装は負担になりやすいので、お参りと写真撮影が終わったら、早めに洋服に着替えられるようにしておくと安心です。和装用の小物一式(足袋・腰ひもなど)やヘアアクセサリーは、前日までにまとめてチェック。写真をたくさん撮りたい場合は、スマホの空き容量やモバイルバッテリーも忘れずに準備しておきましょう。
ぐずったときの「お助けアイテム」
どんなに綿密に準備しても、3歳の七五三当日はやっぱり予定通りにはいかないもの。そこで頼りになるのが、「ぐずり始めたときのお助けアイテム」です。例えば、いつものおやつやラムネ、特別感のあるキャンディーなど、小分けにしてすぐ出せるものを用意しておくと、「これ食べたらもうひと頑張りしよっか」と声をかけやすくなります。お気に入りの絵本やシールブック、小さな音の出ないおもちゃも、待ち時間の強い味方。タブレットやスマホで動画を見せる場合は、事前にオフライン再生できるようダウンロードしておくと安心です。「今日は特別な日だから、ちょっと甘やかし多めでいいよね」と割り切って、親子でニコニコ過ごせる時間を優先してあげてください。
まとめ|「お参り+宿泊」で家族の新しい節目の思い出を
七五三は、3歳というまだあどけない時期だからこそ、「あのときこんなに小さかったんだね」と後から何度も振り返りたくなる行事です。お参りだけで一日を終えるのももちろん素敵ですが、そこに**宿泊という“もうひとつのごほうび”**を足してあげると、家族の記憶に残り方がぐっと変わります。温泉でほっと一息ついたり、お部屋でパジャマ姿のままケーキを囲んだり、布団の中で「今日はがんばったね」と話したり。そんな、写真には写りきらない時間こそが、何年後かにふと胸に浮かぶ「七五三の思い出」になっていくはずです。
今回ご紹介した宿は、どこも七五三のお参りと組み合わせやすく、小さな子どもにも優しいところばかり。あとは、ご家庭のライフスタイルや住んでいるエリア、予算感に合わせて、「わが家流の七五三旅行」を組み立てていくだけです。もし迷ったら、「移動がラクな場所」「子どもが過ごしやすい客室」「ママパパがリフレッシュできるポイント」の3つを基準に選んでみてください。
「せっかくなら泊まりで七五三をお祝いしたい」という気持ちが少しでも芽生えたら、まずは気になるお宿の空室をのぞいてみるところから。一歩動き出した瞬間から、もう七五三旅行のワクワクは始まっています。どうか、あなたとご家族にとって、心から「やってよかった」と思える素敵な七五三になりますように。
