「今、完全にこっちの車線に入っていたぞ」
路線バスの運転手として三十三年、無事故で働いてきたかんのちかこ。定年後、古い軽自動車で一泊三千八百円の宿を三十日間めぐる旅に出ました。
分刻みの時刻表を作ったちかこを待っていたのは、峠での一瞬と、山あいの小さな湯治宿でした。
大きな貯金も、旅の仲間もいらない。一人旅の老後をつくる「3つの習慣」の物語です。
▼目次
00:00 峠の一瞬
01:46 三十三年無事故の最後の日
04:47 仲間と行く旅の十五分
06:40 一泊三千八百円のちらし
09:13 三十日の運行表
13:31 十九日目の峠
14:41 やまぶき屋のおかゆ
22:40 ねぎと大根
25:24 ノートを破る夜
29:39 雪の冬と姪の涙
36:24 三時に着く【1つ目の習慣】
40:00 三泊して台所に立つ【2つ目の習慣】
47:52 雨の夜の葉書
49:17 帰る日を決める【3つ目の習慣】
52:04 いとさんを運ぶ日
58:00 失ったものと、これから
58:47 十月、三時五分前
皆さんは、一人旅をしたことがありますか。行ってみたい場所を教えてください。よろしければコメント欄で教えてください。
※この物語はフィクションです。宿代や費用は物語上の例です。車の運転は体調に合わせて、無理のない範囲でお楽しみください。登場する人物・団体は実在のものとは関係ありません。体調やお金のことは、ご自身の暮らしに合わせてお考えください。
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